箱根ガラスの森美術館企画展
カルネヴァーレ ~ヴェネチアン・グラスが誘うカーニバル~
18世紀、ヴェネチアは1年の半分が祭りの中にあった……
18世紀のヴェネチアは、クリスマスからほぼ半年の間、様々な祝祭が間を空けずに行なわれていました。中でも最も長い期間行なわれたのが、カルネヴァーレ(カーニバル)です。カルネヴァーレとは、イタリア語で謝肉祭を指し、語源はラテン語の「肉よさらば」(carne vale)から来ています。キリスト復活祭(3月21日以降の最初の満月の日。毎年3月22日~4月25日の間に行なわれ、2009年は4月12日)の前に行なわれる40日間の節制を乗り切る為に大騒ぎをしたのが、カルネヴァーレの始まりといわれています。
ヴェネチアのカルネヴァーレの大きな特徴といえば、仮面です。人々は、仮面をつけることによって、年齢も貴賎も、果ては性別さえも隠してしまいました。仮面が全てを覆い隠したこの祭りを、ヴェネチアの人々はどのようにして過ごしていたのでしょうか。
ブリゲッラ (コメディア・デラルテの登場人物)