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2024年05月15日(水)

展示作品のご紹介:花装飾脚オパールセント・グラス・ゴブレット

花装飾脚オパールセント・グラス・ゴブレット
(1880年頃|ヴェネチア|サルヴィアーティ工房│デザイン:ジュゼッペ・バロヴィエール)

ステム(脚部)の装飾が特徴的な大型ゴブレット。脚部は、縦モールの入った円環の内側と外側にひれ飾りが施され、その中心部には白い花の装飾が熔着されている。坏身や脚台部は青みをおびた半透明乳白色のガラス(オパールセント・グラス)を使い、幻想的な美しさをもつ作品に仕上げられている。ジュゼッペ・バロヴィエールのデザイン画に、同種の装飾坏が見られ、当初は蓋も付いていたと考えられる。ヴェネチアン・グラスの伝統を踏襲しつつ、新しい時代に合ったデザインを取り入れた事によって、サルヴィアーティ工房は、19世紀後半に大きな人気を博した。


所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_festival.html
会期:2024年4月27日(土)~7月15日(月)
 

2024/05/15 09:12 | 美術館・企画展

2024年05月14日(火)

展示作品のご紹介:わらび形脚コンポート

わらび形脚コンポート
(19世紀|ヴェネチア)
坏身部は青みをおびた乳白色ガラスを使い、その口縁部は広く、下方へと広がっている。縦モールの入った2本のガラスをねじった脚部にはピンク色のガラスに金彩を施し、その中央部には花の装飾が熔着されている。
脚部から左右に伸びる先端は、わらびのような草花をモチーフにした装飾が付けられ、春の訪れを感じさせる優しい色合いのコンポートに仕上がっている。


所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_festival.html
会期:2024年4月27日(土)~7月15日(月)
 

2024/05/14 08:38 | 美術館・企画展

2024年05月12日(日)

展示作品のご紹介:ドルフィン形脚キャンドルスタンド一対

ドルフィン形脚キャンドルスタンド一対
(19世紀|ヴェネチア)

赤色のガラスで作られた一対のキャンドルスタンド。台、燭台、受け皿の部分にセレニウムを発色剤に使った赤色のガラスが使われており、ドルフィンは透明ガラスに金箔熔着したもので作られている。
ドルフィンの中ほどは、赤色ガラスで装飾してあり、目は中心が黒で周りが黄色いガラスチップがつけられている。

所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_festival.html
 

2024/05/12 00:23 | 美術館・企画展

2024年05月10日(金)

展示作品のご紹介:獅子形水差

獅子形水差
(16世紀中頃|ヴェネチア)

ヴェネチアのシンボルで、福音書記者 聖マルコを表す獅子を象った珍しい形の水差です。注ぎ口だった尾の部分と金属でできていただろう台座が欠失していますが、ヴェネチアの獅子らしい威風堂々とした姿をしています。同じ形で、レース・グラスで作られたものが、イギリスのジェームス・ロスチャイルドコレクションに収蔵されています。


所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_festival.html

 

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2024/05/10 00:35 | 美術館・企画展

2024年05月07日(火)

展示作品のご紹介:船形水差

船形水差
(16世紀中頃|ヴェネチア|推定アルミニア・ヴィヴァリーニ作)

透明なガラスで制作された船形の装飾水差。古代から、天然の素材を基に作られていたガラスは、含まれている不純物による発色が原因で、決して無色透明ではなかった。ヴェネチアでは13世紀末頃にこの不純物による発色を抑えるために、消色剤として二酸化マンガンを添加して無色透明なガラスを作り出し、より芸術的な作品へと昇華させていった。この船形水差も、装飾に少量の色ガラスを使用し、透明さがより引き立つように工夫されている。船のモチーフの器は、遠方からの富を運ぶ象徴として人気があり、船形水差が生み出される以前にも、カトラリー入れなどとして貴族たちの宴席を華やかに彩っていた。

所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_festival.html

 

2024/05/07 08:07 | 美術館・企画展

2024年04月30日(火)

小中学生対象 作品鑑賞ガイド

「小中学生対象 作品鑑賞ガイド」

5月6日まで(受付時間:10:00~16:30)
所蔵作品展の内容を、クイズに挑戦しながら楽しく学べるように、小中学生対象の「作品鑑賞ガイド」をヴェネチアン・グラス美術館の入口にて配布します。クイズに挑戦したお子様に、参加賞をご用意しています。
 

2024/04/30 07:26 | 美術館・企画展

2024年04月27日(土)

展示作品のご紹介:春 “Primavera”

展示作品のご紹介:春 “Primavera” (2021年~2024年│下永瀬 美奈子) 18世紀頃に生み出された「コンテリエ」と呼ばれる極小ガラスビーズは、ネックレスをはじめ、ドレスやバッグの装飾として20世紀初頭のファッションを彩った。また、コンテリエ・ビーズ製の造花「ビーズフラワー」も、ムラーノ島の伝統工芸として数十年前まで職人の手で制作されていたが、その後、機械化生産の波が押し寄せ、伝統のビーズフラワー制法は失われてしまう。 下永瀬美奈子は、ムラーノ島最後のビーズフラワー職人から歴史と伝統を受け継ぎ、フォーミングという技法を用いて、より躍動感のあるビーズフラワーの造形を試みている。

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— 箱根ガラスの森美術館 (@hakonegarasunomori.bsky.social) Apr 27, 2024 at 12:45

2024/04/27 13:15 | 美術館・企画展

2024年04月27日(土)

所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都

所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_festival.html
会期:2024年4月27日(土)~7月15日(月)
ヴェネチアの祝祭に相応しい華やかなヴェネチアン・グラスを展示し、時を越えて人々を惹き付ける祝祭の魅力と共にご紹介致します。また、会場内では坪谷隆氏のヴェネチアン・カーニバルの写真作品も展示致します。
 

2024/04/27 09:01 | 美術館・企画展

2024年04月21日(日)

2024年初夏所蔵作品展

所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_festival.html
会期:2024年4月27日(土)~7月15日(月)
祝祭の持つ意味と時を越えて人々を惹き付けるその魅力をヴェネチアン・グラスや坪谷隆氏の写真作品を通してご紹介いたします。

 

2024/04/21 18:05 | 美術館・企画展

2024年04月04日(木)

展示作品のご紹介:「イカ」

「イカ」
(1950年頃|ヴェネチア|アルフレッド・バルビーニ作)

アルフレッド・バルビーニはデザイン学校でガラス技術を学び、若干22歳の若さでマエストロの地位を築いた。彼が1950年代の頃から制作を続けていたのが、水の都ヴェネチアと海の生き物たちをテーマとした作品群である。バルビーニはイカやクラゲ、シャコなどを先に造形し、その周辺に透明のガラスを被せて一連の作品を制作した。この「イカ」は背面が白く、ヴェネチアの郷土料理に用いられるイカスミの採れるコウイカがモチーフと考えられる。


マエストロの華麗な妙技 ─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html

 

2024/04/04 12:25 | 美術館・企画展

2024年03月24日(日)

【予告】 2024年初夏所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都

【予告】
2024年初夏所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスと祝祭の都
会期:2024年4月27日(土)~7月15日(月)
祝祭の持つ意味と、時を越えて人々を惹き付けるその魅力を、本展ではヴェネチアン・グラスや坪谷隆氏の写真作品を通してご紹介していきます。
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_festival.html
 

2024/03/24 08:52 | 美術館・企画展

2024年03月11日(月)

展示作品のご紹介:人物行列文壺

人物行列文壺
(1500年頃|ヴェネチア)

コバルト・ブルーの小壺の胴部に、イタリア・ルネサンス時代のコスチュームを身にまとった男女と白馬に乗った天使、笛を吹く童子など合計34名の人物が歩いて行く姿が描かれている。15世紀末頃からエナメル彩技法の作品には、ヴェネチア派の画家の影響を受けて、人物表現が導入されるようになった。記念の祝賀図や祝祭図、記念坏としてふさわしい勝利の女神や神話図などを描いた祝坏形のものが多くみられる。
 

2024/03/11 15:15 | 美術館・企画展

2024年03月09日(土)

マエストロの華麗な妙技 開催中

マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
開催中:4月21日(日)まで
所蔵作品から生き物をモチーフにした躍動感あふれる装飾グラスを紹介します。龍やドルフィンなど、ガラス職人の豊かな発想力から創り出される生き生きとした姿、そしてユーモアのある表情などに注目しながら、ヴェネチアン・グラスの華麗な妙技の世界をお楽しみください。

 

2024/03/09 11:20 | 美術館・企画展

2024年02月29日(木)

展示作品のご紹介:Toro(雄牛)

Toro(雄牛)
(1954年|ヴェネチア|E.コスタンティーニ作|P.ピカソ デザイン)

エジディオ・コスタンティーニ(1912-2007)は、アート・ディレクターとして芸術家たちとともにガラス彫刻の分野を開拓し、後のガラス作家に多大な影響を与えた。「Toro(雄牛)」はパブロ・ピカソのデザインを基に、コスタンティーニがヴェネチアのガラス職人と制作した作品。ヴェネチアン・グラス伝統の吹きガラス技法で、雄牛の背の盛り上がりや全体のボリュームを表現しながらも、ガラス特有の軽やかさを生かした作品となっている。
 

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2024/02/29 12:07 | 美術館・企画展

2024年02月23日(金)

展示作品のご紹介:レース服の少女

レース服の少女
(19世紀|ヴェネチア)
レースの服を身にまとった女性像。帽子やドレスは白いレース・グラスで作られ、清楚で上品な作品に仕上げられている。ふんわりと広がるドレスの袖やスカートは、女性の愛らしさが感じられる。
 

2024/02/23 11:24 | 美術館・企画展

2024年02月16日(金)

展示作品のご紹介:ドルフィン形脚オパールセント・グラス・コンポート

ドルフィン形脚オパールセント・グラス・コンポート
(20世紀|ヴェネチア)

ムラノ島で500年以上の伝統を誇る名門ガラスー族の末裔であるエルコレ・バロヴィエールとアルテミオ・トーゾ、デチオ・トーゾ兄弟の共同経営よって設立された「バロヴィエール&トーゾ社」(1936年設立)の装飾コンポート。 19世紀にサルヴィアーテイ工房の人気商品として発表された海棲動物シリーズのモチーフを継承したドルフィンの装飾脚を持つ美しいオパールセント・グラスである。


マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:2024年1月20日(土)から4月21日(日)まで。
 

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2024/02/16 10:32 | 美術館・企画展

2024年02月15日(木)

展示作品のご紹介:鎖付ドルフィン形花器

鎖付ドルフィン形花器
(1895年頃|ヴェネチア)
ドルフィンの形をした花器で、中心は3頭のドルフィンが口を上に向けた状態で連なっており、それぞれの頭部には、ガラスの環が熔着してある。その環と周りに配された3頭のドルフィンは、 それぞれガラス製の鎖を引っ掛けることでつながれている。透明なガラスでドルフィンを作った後、細かく砕いた色ガラスを熔着することによって、青やピンクの色がつけられている。

マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:2024年1月20日(土)から4月21日(日)まで。

 

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2024/02/15 09:22 | 美術館・企画展

2024年02月14日(水)

展示作品のご紹介:獅子形水差

獅子形水差
(16世紀中頃|ヴェネチア)
ヴェネチアのシンボルで、福音書記者 聖マルコを表す獅子を象った珍しい形の水差です。注ぎ口だった尾の部分と金属でできていただろう台座が欠失していますが、ヴェネチアの獅子らしい威風堂々とした姿をしています。同じ形で、レース・グラスで作られたものが、イギリスのジェームス・ロスチャイルドコレクションに収蔵されています。

マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:2024年1月20日(土)から4月21日(日)まで。
 

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2024/02/14 12:19 | 美術館・企画展

2024年02月13日(火)

展示作品のご紹介:ダイヤモンド・ポイント彫りレース坏

ダイヤモンド・ポイント彫りレース坏
(16世紀|ヴェネチア)

坏身にヴェネチアン・カットワーク・レースの模様が線刻された脚部の高いコンポート。脚部には型吹きされた獅子面の中空ステムが付けられ、台部にも線刻が施されている。16世紀初頭に、ヴェネチアから始まったダイヤモンド・ポイント彫りは、もともとヴェネチアの名高いレースの美しいデザインをガラスに移し入れようとして創案されたもので、ダイヤモンドの尖端を使って透明なガラスの表面に細かい線を彫刻する方法である。これは、その初期の代表的な作品である。


マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:2024年1月20日(土)から4月21日(日)まで。
 

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2024/02/13 07:25 | 美術館・企画展

2024年02月11日(日)

リヴィオ・セグーゾ展示室

リヴィオ・セグーゾ展示室 https://www.hakone-garasunomori.jp/modern_glass/livio_seguso/ Livio Seguso 1930年ヴェネチア・ムラノ生まれ アルフレッド・バルビーニ・ガラス工房で修業の後、吹きガラスのマスターとなる。型押しなどを用いない伝統的な技法とともに、現代彫刻の技術的・美学的な造形問題にも取り組む。 第36回ヴェネチア・ビエンナーレ フィレンツェ賞受賞(1972)ドイツ・コーブルグガラス展 最優秀賞受賞(1977)1995年には、ヴェネチア・ビエンナーレ100周年記念‘アルテラグーナ’プロジェクトへ『VEGETAZIONE 95』を出展。 1999年箱根ガラスの森美術館に同作品を展示。

箱根ガラスの森美術館さんの投稿 2024年2月10日土曜日

2024/02/11 13:05 | 美術館・企画展

2024年02月09日(金)

展示作品のご紹介:龍装飾コンポート

龍装飾コンポート
(1880年頃|ヴェネチア)
19世紀を代表するサルヴィアーティ工房の作品で、海棲シリーズと呼ばれる中の一つです。坏の両脇に龍の装飾がつけられ、全体にはモールと呼ばれる稜線模様が入っています。
現代のヴェネチアン・グラスにドルフィンやドラゴン(龍の落し子)などの装飾が多く使われているのは、サルヴィアーティ工房のこのシリーズに由来しています。


マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:2024年1月20日(土)から4月21日(日)まで。
 

2024/02/09 07:33 | 美術館・企画展

2024年02月08日(木)

展示作品のご紹介:ドルフィン形脚赤色コンポート

ドルフィン形脚赤色コンポート
(19世紀|ヴェネチア)

金を用いて赤く発色させた金赤ガラスで作られたコンポート。金赤ガラスは17世紀初頭に出版されたアントニオ・ネリの「ラルテ・ヴェトラリア(ガラス製造術)」で紹介され、そのドイツ語訳を行なったヨハン・クンケルが実用化している。
型吹きで菱形文が施された坏身は光を屈折させ、カットガラスのような輝きを放っている。坏身と台は、無色透明のガラスに金箔熔着し、ホットワークで制作された可愛らしいドルフィン形の脚でつながれている。


マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:2024年1月20日(土)から4月21日(日)まで。

 

2024/02/08 22:40 | 美術館・企画展

2024年02月07日(水)

展示作品のご紹介:ドラゴン・ステム・ゴブレット

ドラゴン・ステム・ゴブレット
(17世紀|ベルギー(アントワープ))

17世紀にヨーロッパで大流行し、ヴェネチアン・グラスのイメージを作り上げた特色ある脚(ステム)です。
この作品は、同時期のアントワープ周辺で作られたヴェネチア風作品の典型例です。



マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:2024年1月20日(土)から4月21日(日)まで。
 

2024/02/07 12:43 | 美術館・企画展

2024年02月03日(土)

展示作品のご紹介:バラ装飾脚ワイングラス

バラ装飾脚ワイングラス
(19世紀|ヴェネチア)

坏身は、縦モールがつけられ、ねじりながら成形することにより、斜めのラインが作られている。ラインに併せ小ガラス片による草色とピンク色の着色がされている。坏身下部は、突起状と紐状の装飾が、坏身をぐるりと一周囲んでいる。
脚部は透明ガラスに金箔熔着で二層に分かれていて、上部は二本の茎がねじれ、坏身の下で左右の先端にバラの花をつけている。下部はホローノップにドラゴン・ステムのような装飾がつけられている。

マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:2024年1月20日(土)から4月21日(日)まで。
 

2024/02/03 09:03 | 美術館・企画展

2024年01月30日(火)

展示作品のご紹介:龍形脚花器

龍形脚花器
(ヴェネチア)
杯身と台にアヴェンチュリン・グラスを使い、脚部に龍の装飾を付けた花器。龍とその下の軸は無色透明のガラスを使い、龍の下には波状の水色のガラスが巻かれている。龍が首と脚を巻きつけて杯身を抱え、尾は軸に巻きついている。
アヴェンチュリン・グラスとは、17世紀に発明された技法で、一般的な作り方は、ガラスの原料に金属粉を入れて熔融すると、ガラスが冷めたときに、その金属の微粒子が光を反射して光る、というもので、まるで砂金で作ったかのようにキラキラと輝く。


マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:2024年1月20日(土)から4月21日(日)まで。

 

2024/01/30 10:47 | 美術館・企画展

2024年01月24日(水)

展示作品のご紹介:獅子装飾乳白瓶

獅子装飾乳白瓶
(18世紀頃|ヴェネチア)

中国よりマルコポーロが持ち帰った白磁器に驚嘆したヨーロッパの人々は、その美しい白磁を手に入れようとしたが、ヨーロッパでの磁器発明は18世紀になってからのことであった。それまではこのような乳白色ガラスが模造磁器として作られていた。
乳白色ガラスはイタリア語でミルクを意味する“ラッテ”から“ラッティモ”と呼ばれる。この作品は、ヴェネチアで代々ガラス工房を営むミオッティ工房による作品で、瓶の中央にはヴェネチアのシンボル聖マルコのライオンが、型押しで付けられている。

マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:1月20日(土)~4月21日(日)
 

2024/01/24 17:10 | 美術館・企画展

2024年01月20日(土)

展示作品のご紹介:双頭龍装飾水差

双頭龍装飾水差
(19世紀|ヴェネチア|デザイン:ジュゼッペ・バロヴィエール)

注ぎ口と持ち手にそれぞれ龍の装飾がされた水差。半透明の乳白色ガラスに金箔が熔着されており、下部には「メッツァ・スタンパトゥーラ」と呼ばれる半型吹きの技法で表現した稜線模様がみられる。これは、ガラス塊を型に押し当て表面に凹凸を付けてから吹きガラス技法で成形する技法である。二頭の龍の装飾が施された形状からは、東洋の器からの影響を感じさせる。


マエストロの華麗な妙技
─龍と生き物たちのヴェネチアン・グラス─
https://hakone-garasunomori.jp/event/2024_maestro.html
会期:2024年1月20日(土)から4月21日(日)まで
 

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2024/01/20 11:31 | 美術館・企画展

2024年01月07日(日)

特別企画展 -ヴェネチア、プラハ、パリ- 三都ガラス物語

特別企画展 -ヴェネチア、プラハ、パリ- 三都ガラス物語 https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2023.html 開催中:2024年1月8日(月)まで 世界中の人々に愛されているヨーロッパのガラス。歴史に翻弄されながらも、美しく花開いた欧州各国のガラス芸術の輝きは、今もゆるぎない伝統と確かな技術に支えられ、「本物の美」を私たちに伝えています。

箱根ガラスの森美術館さんの投稿 2024年1月6日土曜日

2024/01/07 17:46 | 美術館・企画展

2023年12月30日(土)

特別企画展:三都ガラス物語

特別企画展:三都ガラス物語 https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2023.html 開催中:2024年1月8日(月)まで。 ヨーロッパのガラス工芸を代表する三都市‐ヴェネチ...

箱根ガラスの森美術館さんの投稿 2023年12月29日金曜日

2023/12/30 09:28 | 美術館・企画展

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