Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ
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展示作品の御紹介:ア・ステレ(星文)

展示作品の御紹介:ア・ステレ(星文)
(1942年|ヴェネチア|バロヴィエール&トーゾ│デザイン:エルコレ・バロヴィエール)
エルコレ・バロヴィエールが、1940年代にシリーズとして発表した「ア・ステレ」の代表作。無色のクリスタル・グラスの大きな花器に、熔着装飾で星文を表現し、その背景に小さな凹面カットを一面に施し、レンズ効果で星文が見えるようになっている。新しいガラス造形への過渡的な時期の作例である。
特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス」
https://hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2026/
会期:2026年7月18日(土)から2027年1月11日(祝・月)まで (会期中無休)
特別企画展 描かれたヴェネチアン・グラス



開館30周年記念 特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス~箱根ガラスの森美術館コレクション~」
会期:2026年7月18日(土)から2027年1月11日(祝・月)まで(会期中無休)
西洋絵画に描かれたヴェネチアン・グラスの数々を手がかりに、 その歴史をたどりながら、箱根ガラスの森美術館所蔵の名品を新たな視点から紹介します。
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2026/
展示作品の御紹介:ロック・クリスタル双耳瓶

展示作品の御紹介:ロック・クリスタル双耳瓶
(16世紀|イタリア|ヴェネチア)
水晶の塊から器、把手、台の部分をそれぞれ彫り出した後、カットやグラヴィールで花綱文、ロータス文等の文様を施して、金細工で接合した双耳瓶。水晶は永遠性や富と権威の象徴として、しばしば王者の装飾品の素材として使われた。とりわけ15世紀から16世紀のヨーロッパでは、水晶製容器は王侯貴族しか手にすることのできなかった高級品であった。この無色透明な水晶をガラスで再現するため、ガラス職人たちは精製や材料を工夫し、人類が追い求めてきたガラスを無色透明にする方法を発見した。その画期的な発明はガラス界のみならず、絵画の世界にも大きく影響を与えた。
特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス」
https://hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2026/
会期:2026年7月18日(土)から2027年1月11日(祝・月)まで (会期中無休)
展示作品の御紹介:点彩花文蓋付ゴブレット

展示作品の御紹介:点彩花文蓋付ゴブレット
(1500年頃|ヴェネチア)
この作品は、ビザンチン時代に作られていた黄金七宝製の聖餐坏の形式を採用しながら、装飾には、イスラム・グラスの技法である点彩と金彩が導入されており、15世紀から16世紀のヴェネチアが地中海文化の混淆と熟成を成し遂げていた状況が表れている。坏身部は、濃紺のガラス素地が金彩で覆われ、その上から赤・白・緑・青色のエナメル顔料で、花文や点綴文様が施され、豪華なゴブレットに仕上げられている。蓋、坏身の下にある玉飾り、脚台部には、モール型によって吹き出した縦の稜線が作り出されている。なお、この作品は永くイタリア貴族の館に伝世された後、ドイツの銀行家ロスチャイルド家に伝えられていたものである。
展示作品の御紹介:人物行列文壺

展示作品の御紹介:人物行列文壺
(1500年頃|ヴェネチア)
コバルト・ブルーの小壺の胴部に、イタリア・ルネサンス時代のコスチュームを身にまとった男女と白馬に乗った天使、笛を吹く童子など合計34名の人物が歩いて行く姿が描かれている。15世紀末頃からエナメル彩技法の作品には、ヴェネチア派の画家の影響を受けて、人物表現が導入されるようになった。記念の祝賀図や祝祭図、記念坏としてふさわしい勝利の女神や神話図などを描いた祝坏形のものが多くみられる。
特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス」
https://hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2026/
会期:2026年7月18日(土)から2027年1月11日(祝・月)まで (会期中無休)
展示作品の御紹介:獅子形水差

展示作品の御紹介:獅子形水差
(16世紀中頃|ヴェネチア)
ヴェネチアのシンボルである、獅子の意匠を採って、水差形に作り上げた珍しい作品。尻尾の部分が欠失しているが、尻尾が注口部となっている。もともと金属製の脚台が付けられていたと考えられるが、今は欠失している。この作品と同形のレース・グラスの作品が、イギリスのジェームス・ロスチャイルド・コレクションに1点所蔵されている。ロスチャイルド・コレクションには、金属製の宝冠(後補)が付けられているが、この作品には、当初のままのガラス宝冠が付けられている。
特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス」
https://hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2026/
会期:2026年7月18日(土)から2027年1月11日(祝・月)まで (会期中無休)
展示作品の御紹介:龍装飾水差

展示作品の御紹介:龍装飾水差
(19世紀|ヴェネチア)
パリ・ルーブル美術館に所蔵される《田園の奏楽》に描かれた女性が持つ水差の類型の水差で、把手は龍の形状となっている。画中の水差は透明であるが、この作品はアヴェンチュリンのレース・グラス棒と水色ガラス棒を交互に配したレース・グラスで作られている。脚は金箔熔着したホローノップ、台は坏身と同じパターンで作られている。龍は、無色透明ガラスに金箔熔着、縦モールをつけて形作られており、赤い舌、黄色に黒い目玉がつけられている。開口部は外側に、台の縁は底側にそれぞれ折り返してある。
特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス」
https://hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2026/
会期:2026年7月18日(土)から2027年1月11日(祝・月)まで(会期中無休)
特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス」
展示作品の御紹介:レオナルドの花器(再現作品)
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展示作品の御紹介:レオナルドの花器(再現作品)
(2026年|ヴェネチア|ダヴィデ・フイン)
レオナルド・ダ・ヴィンチの《カーネーションの聖母》に描かれた花器の再現作品。絵画が描かれる20年程前、ヴェネチアのガラス職人アンジェロ・バロヴィエール(1400-1460)が水晶のような高水準の無色透明なガラス「クリスタッロ」を発明し、諸外国まで名声を轟かせた。《カーネーションの聖母》に描かれているガラス器は現在見つかっておらず、当時レオナルドは、世に聞こえる「水晶のごとく無色透明なガラス器」を想像して描いたと推測されている。その点からダヴィデ・フインによる再現では、描写から制作方法を検討し、首部と胴体はそれぞれを吹いて成形し、その後、寸分違わず接合する高度な技法が用いられている。また特徴的な表面の凹凸模様はモール型を使用して、左右のS字状の把手は熔着装飾によって表現する伝統的なヴェネチアン・グラスの技法で制作している。
特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2026/
会期:2026年7月18日(土)から2027年1月11日(祝・月)まで(会期中無休)
展示作品のご案内:花鳥装飾レース・グラス蓋付ゴブレット(再現作品)

展示作品のご案内
花鳥装飾レース・グラス蓋付ゴブレット(再現作品)
(2026年|ヴェネチア|ダヴィデ・フイン)
18世紀ローマで活躍したガブリエーレ・サルチの静物画《果物、クリスタルガラスと楽器》に描かれた蓋付ゴブレットの再現作品。再現にあたっては、ガブリエーレ・サルチの静物画のゴブレットと近い特徴を持つ、コペンハーゲン近郊のローゼンボー城所蔵の18世紀の装飾ゴブレットを参考にした。本作は描かれたガラスの器全体に用いられたレティチェッロと呼ばれる格子模様のレース・グラスを緻密に再現している。また蓋の上部とステムの描写をみてみると、繊細な孔雀の造形と青と白の色ガラスを用いた花の造形が施され、ゴブレットの至る所に技巧の限りが尽くされた作品であったことが分かる。現代のマエストロであるダヴィデ・フインが80cmを超える名作に挑み、みごとに再現した。
特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2026/
会期:2026年7月18日(土)から2027年1月11日(祝・月)まで(会期中無休)
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