Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ

展示作品のご紹介:龍形脚花器

展示作品のご紹介:龍形脚花器(ヴェネチア)
坏身と台にアヴェンチュリン・グラスを使い、脚部に龍の装飾を付けた花器。龍とその下の軸は無色透明のガラスを使い、龍の下には波状の水色のガラスが巻かれている。龍が首と脚を巻きつけて坏身を抱え、尾は軸に巻きついている。
アヴェンチュリン・グラスとは、17世紀に発明された技法で、一般的な作り方は、ガラスの原料に金属粉を入れて熔融すると、ガラスが冷めたときに、その金属の微粒子が光を反射して光る、というもので、まるで砂金で作ったかのようにキラキラと輝く。

シモツケ

庭園でシモツケが咲いていました。

展示作品のご紹介:龍装飾ドルフィン形水差
(19世紀|ヴェネチア)

龍の落し子の装飾がついたドルフィン形の水差。龍の落し子は無色透明ガラスで作られ、ピンク色の舌、中心が黒く周りが黄色の目がつけられている。ドルフィンは、緑色のガラスで作られ、ヒレ、口、頭部は無色透明に、金箔熔着のガラスで作られている。龍の落し子、ドルフィンとも縦モールがつけられ、金箔熔着されている。

2026年初夏 所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスでみせる驚異の部屋
会期:2026年4月18日(土)から7月12日(日)
https://hakone-garasunomori.jp/event/2026_venetianglass_cabinetofcuriosities/

展示作品のご紹介:ドルフィン形脚赤色コンポート
(19世紀|ヴェネチア/サルヴィアーティ工房)

ルビー・グラスと呼ばれ、金を用いて赤く発色させた金赤ガラスで作られたコンポート。金赤ガラスは17世紀初頭に出版されたアントニオ・ネリ(1576-1614)の『ラルテ・ヴェトラリア』( ガラス製造術)で紹介され、そのドイツ語訳を行なったヨハン・クンケルが実用化している。型吹きで菱形文が施された坏身は光を屈折させ、カットガラスのような輝きを放っている。坏身と台は、無色透明のガラスに金箔熔着し、ホットワークで制作された可愛らしいドルフィン形の脚でつながれている。

2026年初夏 所蔵作品展:ヴェネチアン・グラスでみせる驚異の部屋
会期:2026年4月18日(土)から7月12日(日)
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/2026_venetianglass_cabinetofcuriosities/

開館30周年記念 特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス~箱根ガラスの森美術館コレクション~」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2026/
会期:2026年7月18日(土)から2027年1月11日(祝・月)まで(会期中無休)
西洋絵画に描かれたヴェネチアン・グラスの数々を手がかりに、その歴史をたどりながら、箱根ガラスの森美術館所蔵の名品を新たな視点から紹介します。

展示作品のご紹介:コア・グラス香油瓶
(紀元前6世紀~紀元前5世紀|東地中海沿岸域)
吹きガラス技法が始まる以前のガラス成形法である、コア・テクニックによる香油瓶。ガラス製造の歴史は、4000年以上前に小さな装飾品から始まり、紀元前16世紀中頃から西アジアやエジプトで容器が制作されるようになった。この作品は、ラピスラズリのような色合いの本体に、黄色や水色のガラスを巻き付けて装飾している。
ラピスラズリは、人類が宝飾品や顔料として使用してきた最古の鉱物の一つと考えられており、ツタンカーメンの黄金のマスクにも使用されている。ガラスの用途の起源が貴石などの代用品であったことから、青色系統のガラス容器が多く作られた。

2026年初夏 所蔵作品展
ヴェネチアン・グラスでみせる驚異の部屋 ~世界の創生~
https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/2026_venetianglass_cabinetofcuriosities/

【予告】
開館30周年記念 特別企画展
描かれたヴェネチアン・グラス~箱根ガラスの森美術館コレクション~
会期:2026年7月18日(土)~2027年1月11日(祝・月)/会期中無休

今日われわれの身のまわりにはあらゆるところにガラスが使われ、あたかも水や空気と同じようにありふれた存在となっています。しかしガラスは人間の意志と英知によって創りだされた最初の人工の素材のひとつであり、人間と共に約4000年の歴史があります。
同じく人間が遺した古今東西の絵画の中にはしばしばガラスが描かれ、そこから私たちはどのような形のガラス器がいつごろから作られ、どのように使われていたのかを知ることができます。つまり「描かれたガラス器」はそのまま「ガラスの歴史」であるといえます。
本展は西洋絵画の中に「描かれたヴェネチアン・グラス」を手がかりに、その歴史をたどりつつ、箱根ガラスの森美術館が所蔵する名品の数々を新たな視点から紹介する試みです。 
※本展で紹介する絵画作品は、すべて複製品による展示です。

坪谷隆写真展

所蔵作品展ヴェネチアン・グラスでみせる驚異の部屋
同時開催:坪谷隆写真展
期間:2026年4月18日(土)から7月12日(日)

ヴェネチアでルネサンス期頃から始まった蒐集の伝統は、16世紀から17世紀になると貴重品からより好奇心を刺激するものへと対象が変化していきます。
その中には、様々な国の衣装も含まれており、これらはヴェネチアのカーニバルの仮装の衣装にも影響を与えました。
現在でもヴェネチアのカーニバルには、世界中から多くの観光客が訪れ、文化の爛熟期を迎えた18世紀を彷彿とさせる光景を作り出します。
写真家 坪谷隆氏は、往時のヴェネチアの姿を写真作品によって現代に蘇らせます。ヨーロッパ中の上流階級が憧れ、詩や絵画、演劇など様々な芸術にも影響を与えたカーニバル、その華やかな空気を坪谷隆氏の写真作品を通してご紹介いたします。

展示作品のご紹介:花装飾脚オパールセント・グラス・ゴブレット
(1880年頃│ヴェネチア│サルヴィアーティ工房│デザイン:ジュゼッペ・バロヴィエール)
ヴェネチアン・グラスの伝統を踏襲しつつ、新しい時代に合ったデザインを取り入れたサルヴィアーティ工房によって制作された大型のゴブレット。青みをおびた半透明乳白色のオパールセント・グラスを使い、幻想的な美しさをもつ作品に仕上げられています。

2026年初夏 所蔵作品展
ヴェネチアン・グラスでみせる驚異の部屋 ~世界の創生~
https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/2026_venetianglass_cabinetofcuriosities/

展示作品の御紹介:ロック・クリスタル双耳瓶
(16世紀|イタリア|ヴェネチア)

水晶の塊から器、把手、台の部分をそれぞれ彫り出した後、花縄文、ロータス文等の文様をカットやグラヴィールを施して、金細工で接合した双耳瓶。水晶は永遠性や富と権威の象徴として、しばしば王者の装飾品の素材として使われた。とりわけ15世紀から16世紀のヨーロッパでは、水晶製容器は王侯貴族しか手にすることのできなかった高級品であった。この無色透明な水晶をガラスで再現するため、ガラス職人たちは精製や材料を工夫し、以後ヴェネチアをはじめ各国で様々なクリスタルガラスが生み出されていった。

2026年初夏 所蔵作品展
ヴェネチアン・グラスでみせる驚異の部屋 ~世界の創生~
https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/2026_venetianglass_cabinetofcuriosities/

プロフィール

箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

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神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
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