Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ

カメオ飾り香水瓶セット
(1860年頃|イタリア)
美しい彫金細工のボックスに収められた二本の香水瓶には、蓋に貴婦人と紳士の肖像を彫り出したカメオが嵌め込まれている。香水瓶をオーダー・メイドで作っていた当時の状況が良く反映されていて興味深い。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで

馬車形香水瓶
(1860年頃|イタリア)
馬車に乗せられた青いガラスの香水瓶。蓋には染付草花文の描かれた装飾ボタンが嵌め込まれ、“Muriel”の銘が記入されているがその意味は不明。この香水瓶の注文主の名前であろうか。装飾金具の意匠や馬車のデザインに、イタリア的感覚の造形表現がよく表れている。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで

レース・グラス・ワイングラス
(17世紀|ヴェネチア又はファソン・ド・ヴェニス)

16世紀中頃、王侯貴族の間で流行していたカットワーク・レースの繊細さを表現したレース・グラスがヴェネチアで誕生する。レース・グラスは、乳白色ガラスと透明ガラスを捻じり合わせたガラス棒をつなぎ合わせて制作されるが、ガラス棒の種類と組み合わせによって様々なレース模様が表現できた。このワイングラスは数種類のらせん模様で表現され、「レトルティ」と呼ばれている。レース・グラスはヨーロッパ貴族の羨望の的となり、その後「ガラスの貴婦人」とも称えられた。
17世紀以降は、周辺諸国でのヴェネチア、ムラーノ島のガラス職人の引き抜きが強まり、ファソン・ド・ヴェニスと呼ばれるムラーノ島で制作されたガラスと見分けの難しいヴェネチア様式の器が他国でも制作されるようになった。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで

アヴェンチュリン・グラス香水瓶
(1790年頃|イタリア|ヴェネチア)
17世紀後半に発明されたアヴェンチュリン・グラスは、ガラス素材の中でも、最も高価な素材であった。口には金製キャップが付けられている。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで

くるみケース入りウランガラス香水セット
(18世紀末~19世紀初|イギリス)
ウラン発色の黄緑色のガラスが使われている。ウランによる蛍光発色が、ガラスに採り入れられるようになるのは、18世紀末から19世紀初めで、19世紀中頃になるとボヘミアン・グラスやドイツのガラス工芸の中で大流行するが、20世紀に入るとその使用が全面的に中止された。この小さな香水瓶も、美しい蛍光発色を見せる。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで

クリスマス ギャラリートーク

クリスマス ギャラリートーク
開催日:2024年12月21日(土)・22 日(日)
時間:14:00~、15:00~(約20分、各回定員先着20名)
ヴェネチアン・グラス美術館入口に開始 5 分前にお集まりください。

学芸員が展示の見どころをご紹介します。
(参加費無料 ※別途ご入館料が必要です)

ブルー・グラス紋章文香水瓶
(1790年頃|イギリス)
表面に王冠、裏側にトーチ文様を金彩で描き込んだ濃紺地のガラスに、金製キャップを付けた格調の高い香水瓶。イギリス王室の記念行事に際して作られたことが王冠の上に金彩で書きこまれた讃辞“VIVE LE ROI (王・万歳)”で示されている。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで

金細線細工香水瓶
(1780年頃|イギリス)
イギリス・ジョージアン様式の金銀装飾工芸の粋を見せる作品。その細線文様には、オリエントや日本の意匠からの影響も認められる。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで

音声ガイド

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金細線細工香水瓶
(1770年頃|イギリス)
ガラスの香水瓶の外側に、金の細線で、美しいレース文様の装飾を施した見事な細線細工の香水瓶で、ヨーロッパ18世紀の金細線細工の代表的な作例である。

特別企画展:香りの装い〜香水瓶をめぐる軌跡〜
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2024
開催中:2025年1月13日(祝・月)まで

プロフィール

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箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

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