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真珠層を持つ貝

美術館入口に展示されている、関東沿岸に生息する真珠層を持つ貝。食用酢で表面の石灰層を溶かして真珠層を出しています。
表面処理前のアワビ(千葉県勝浦産)がとても大きいです。

特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/

自然の神秘的な色彩と輝きは、職人の創作の源。
本展では、銀化した古代ガラス、ラスター彩ガラス、ヴェネチアン・グラス、螺鈿細工など約90点を展示。
職人たちが探求した色彩と輝きの軌跡をたどり、神秘の光彩の世界をご堪能ください。
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)まで
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/

マーブル装飾扁壺
(12~13世紀|シリアあるいはエジプト│早稲田大学 會津八一記念博物館 小野義一郎コレクション)

扁平形のガラス壺で、首部が上に向かって細くなっている。このような形状はイスラーム時代に普及した薔薇水を入れる容器によく見られる。琥珀色のガラス表面に白色のガラスを巻き付け、上下の方向に引っ搔く事で羽根のようなマーブル文を表現している。このような文様は紀元前1世紀頃まで東地中海沿岸で制作されたコア・グラスによく見られる装飾法で、吹きガラスの装飾にも受け継がれた。
この作品は表面の一部が銀化し、美しい輝きを放っている。
※10/14まで展示

■銀化とは
ガラスが地下水などの影響を受けて脱アルカリ化し、表面に雲母のように薄い膜が無数に生じる風化現象のこと。この膜に光があたると乱反射したり、干渉したりしながら、銀色や玉虫色に輝くので「銀化」とよばれる。古代ガラスが必ずしも銀化するわけではなく、長い時間と土中の条件が揃って初めて起こる。

特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/

「螺鈿ガラス万華鏡グラス」
伝統と革新が融合した逸品。
透明感と硬質な美しさ、多彩な光で表情を変えるガラスに、高岡漆器の螺鈿(あわび貝)技法と漆の温もりを融合。
和と洋、伝統と現代が織りなす高級感。ガラス越しに輝く螺鈿の虹色の美しさ、日本酒を通して映る神秘性をぜひご堪能ください。

箱根ガラスの森美術館ミュージアムショップにて取り扱っております。

高砂コレクション®ギャラリー 2025年度企画展
「日本の雅-香文化の1400年」
https://www.takasago.com/ja/museum/miyabi
香道具、香炉、香合、絵画など約110点を展示。日本の香文化の1400年にわたる歴史を体感できる貴重な機会です。香りの雅やかな世界をぜひお楽しみください。
開催期間:2025年7月22日(火)~12月12日(金)
※土日祝日は休館

二重円圏カット装飾香油瓶
(9~10世紀|イラン~中央アジア│高砂コレクション®)

イスラーム時代のガラス生産は前代の技術を引き継いだものが多く見られるが、カット技法もその一つである。なかでも二重円圏文カットは華やかな文様である。サーサーン朝時代には大ぶりの碗に施されることも多かったが、イスラーム時代には香油瓶のような小瓶の装飾に多く用いられた。

この作品は表面の一部が銀化し、美しい輝きを放っている。

■銀化とは
ガラスが地下水などの影響を受けて脱アルカリ化し、表面に雲母のように薄い膜が無数に生じる風化現象のこと。この膜に光があたると乱反射したり、干渉したりしながら、銀色や玉虫色に輝くので「銀化」とよばれる。古代ガラスが必ずしも銀化するわけではなく、長い時間と土中の条件が揃って初めて起こる。

特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/

クリスタル・ガラスの水上花火

今朝も晴れてクリスタル・ガラスの水上花火が輝いていました。

クリスタル・ガラスの水上花火

今朝は晴れてクリスタル・ガラスの水上花火が輝いていました。

展示作品のご紹介:薔薇水瓶

薔薇水瓶
(11~12世紀|イラン)
イランで薔薇水が大量に作られるようになったのは、蒸留技術が一般化した10世紀以降のことで、ヨーロッパや中国向けにもこうした薔薇水瓶に入れて、大量に輸出されていた。中国、宋代の記録「宋史」や「宋会要」などにも、ガラス瓶に入れられた薔薇水がアラブ人によって宮中に献上されていたことが、しばしば記録されている。首部の膨らみは、薔薇水が一気に流れないように工夫された流れ止めで、今日のガラス瓶の口にもその機能を応用しているものが多い。

この作品は表面の一部が銀化し、美しい輝きを放っている。

■銀化
ガラスが地下水などの影響を受けて脱アルカリ化し、表面に雲母のように薄い膜が無数に生じる風化現象のこと。この膜に光があたると乱反射したり、干渉したりしながら、銀色や玉虫色に輝くので「銀化」とよばれる。古代ガラスが必ずしも銀化するわけではなく、長い時間と土中の条件が揃って初めて起こる。

特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/

特別企画展「軌跡のきらめき~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」図録。

約90点の作品を高品質なカラー図版と詳細な作品解説、用語解説で紹介。ガラスと貝細工の美しさと歴史を堪能できる一冊です。

ページ数:132ページ
サイズ:19.5cm×19.5cm
販売価格:3,000円(税込)

プロフィール

箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
TEL:0460-86-3111
FAX:0460-86-3114

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