Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ
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展示作品のご紹介:鋳造パテラ形杯

鋳造パテラ形杯
(紀元前1~紀元後1世紀│東地中海沿岸域│早稲田大学 會津八一記念博物館 小野義一郎コレクション)
杯全体が長年の風化作用により侵食され、光を反射、干渉する銀化現象がみられる。光を透過するとガラス本来の色である薄緑色を現す。この形状の杯は、形が似ていることから膝蓋骨を意味する「パテラ」形と呼ばれている。また本作は整った形をしており、型を用いる鋳造で成形されたと考えられる。
特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
詳細:https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/
カフェレストラン 美術館内 演奏スケジュール(11月9日更新)
フュージング体験工房:ポインセチア

箱根ガラスの森美術館の体験工房「ヴェトロ」では、さまざまなガラスを組み合わせて熱で熔かし合わせるフュージング技法を用いたアクセサリー作りを楽しめます。通年でご利用いただけるパーツセットに加え、期間限定モチーフとして「ポインセチア」などをご用意しております。
期間限定モチーフ: 2,400円(税込)より
詳細: https://hakone-garasunomori.jp/atelier/fusing/
事前予約を優先とさせていただきます。当日朝8時までに公式オンラインチケット販売ページからご予約ください。
予約ページ: https://www.asoview.com/channel/tickets/iK6TPa8iOc/
席に空きがある場合、工房にて先着順で整理券を配布いたします。
※各時間の最大定員は4名様まで。
2025年11月8日撮影 紅葉状況
展示作品のご紹介:Mumbai

展示作品のご紹介:Mumbai
(2017年|日本/橋本千毅│個人蔵)
乾漆技法により制作されたペンダントプレートに、異国情緒を感じさせる孔雀の羽根からデザインした文様をあしらっている。貝殻から削り出した真珠層のうち、青から緑の波長の微細な貝片を敷き詰めている。作品に使用できる貝片はアワビの貝殻100~200gから、わずか0.1g~0.2gしか取れない。
特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
詳細:https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/
今日は晴れて、クリスタル・ガラスのススキやクリスマスツリーが輝いていました。小塚山や台ヶ岳、箱根ガラスの森美術館の庭園も紅葉してきました。
プレスリリース:クリスタル・ツリー「アベーテ」が今年新たに姿を変え誕生
展示作品のご紹介:長頸香油瓶

長頸香油瓶
(1~3世紀│東地中海沿岸域│高砂コレクション®)
約4000年前に生まれ、貴重品だったガラス。当初は耐火粘土に熔けたガラスを巻き付けて成形した小さな瓶が主流でした。ガラス工芸に革命が訪れたのは約2000年前、古代ローマ帝国で「吹きガラス」技法が発明された事によります。吹き竿の先に熔けたガラスを巻き付け、息を吹き込んで成形するこの技法により、ガラスの大量生産が可能となり、多くの人々に届くようになりました。
この細長い首のガラス瓶は、香油を入れる容器として使われました。香油は植物などから抽出した香りを油に移したもので、地中海世界の人々が好んで使用していました。
ガラス表面にご注目ください。この幻想的な輝きは「銀化」と呼ばれ、長年地中に埋もれていたガラスが風化し、層状に変化したガラス表面に光が反射することで生まれる虹色のきらめきです。
様々な角度から、移ろう神秘的な美しさをご覧ください。
特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
詳細:https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/
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