Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ
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展示作品のご紹介:アヴェンチュリン・マーブル・グラス碗

アヴェンチュリン・マーブル・グラス碗
(17世紀|ヴェネチア)
マーブル・グラスの表面に、アヴェンチュリン・グラスを熔着し、鉱石のなかで輝く砂金のような模様を表現している。マーブル・グラスは15世紀後半にヴェネチアの名工アンジェロ・バロヴィエール(1400-1460)によって発明されたと伝えられているが、アヴェンチュリン・グラスの発明は17世紀に入ってからのことであった。イタリアのガラス工芸史家ルイジ・ゼッキンの説によると、その発明はジョヴァンニ・ダルディウム(1586-1654)によるものだという。ヴェネチアのマーブル・グラス(カルチェドーニオ・グラス)は、当時のイタリアをはじめヨーロッパの人々が、ヴェネチアン・グラスの中で最も貴重視するガラス器の一つであった。
特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
クリスタルガラスアクセサリー
展示作品のご紹介:マーブル・グラス・デカンター


マーブル・グラス・デカンター
(16~17世紀|ヴェネチア)
15世紀末から17世紀にかけてヴェネチアで作り出されたマーブル・グラスは、色彩が微妙に変化する美しさが注目された。この独特の色模様は、ガラスに混入した銀イオンの熱による変化によって生じたもので、一種の耀変ガラスである。実際に原料代も高く、制作にも特別な仕様が必要であった。とくにヴェネチアのガラス工房では、この種のガラスを「カルチェドーニオ(玉髄)」と称して、極めて高い評価を与えており、光を透過すると美しい夕日のような赤色を発色する。
特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/
プレスリリース:箱根ガラスの森美術館の夏休み
フュージング体験工房:アサガオ

箱根ガラスの森美術館の体験工房「ヴェトロ」では、さまざまなガラスを組み合わせて熱で熔かし合わせるフュージング技法を用いたアクセサリー作りを楽しめます。通年でご利用いただけるパーツセットに加え、期間限定モチーフとして「アサガオ」などをご用意しております。
期間限定モチーフ: 2,400円(税込)より
詳細: https://hakone-garasunomori.jp/atelier/fusing/
事前予約を優先とさせていただきます。当日朝8時までに公式オンラインチケット販売ページからご予約ください。
予約ページ: https://e-tix.jp/hakone-garasunomori/
席に空きがある場合、工房にて先着順で整理券を配布いたします。
※各時間の最大定員は4名様まで。
特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」




特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
自然が生み出す神秘的な色彩と輝きは、いつの時代も私たちを虜にし、職人たちの創作の原動力となってきました。本展ではガラスと貝細工という異なる工芸作品を通して「きらめきと色彩の神秘」に迫ります。
8月 演奏スケジュール
ダイヤモンド・ポイント彫りレース文坏

ダイヤモンド・ポイント彫りレース文坏
(16世紀|ヴェネチア)
坏身にヴェネチアン・カットワーク・レースの文様を線刻した脚部の高いガラス坏。ヴェロネーゼやカラヴァッジョの絵画中にも、この形状の無色透明なガラス坏に葡萄酒が注がれた様子が描かれている。
ガラス脚部にはヴェネチア共和国を象徴する型吹きされた獅子面の中空ステムが付けられ、台部にも線刻が施されている。16世紀初めに、ヴェネチアから始まったダイヤモンド・ポイント彫りは、元々ヴェネチアの名高いレースの美しいデザインをガラスにうつし入れようとして創案されたもので、ダイヤモンドの尖端を使って透明なガラスの表面に細かい線を彫刻する方法である。
特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/
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