Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ
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収蔵作品の御紹介:ロック・クリスタル双耳瓶
ドージェ ニッコロ・マルチェッロのモザイク画

ドージェ ニッコロ・マルチェッロのモザイク画
Nicolò Marcello, Doge of Venice
1473~74年にドージェ (提督) の位にあった、ニッコロ・マルチェッロの肖像を中央に配したモザイク画です。
マルチェッロ提督の肖像は、 15~16世紀にかけてジェンティーレ・ベッリーニや、ティツィアーノなどのヴェネチア派の画家たちによって繰り返し描かれています。 おそらくこのモザイク画もヴェネチア派の工房で描かれた肖像画をモデルにしたものと思われます。
マルチェッロ提督は、金づくめの衣装をまとうことを好んだとてもお洒落な人物で、それ以降のドージェたちは、 彼にならって金の刺繍で裏打ちされたローブをまとうようになったと言われています。
野外展示作品のご紹介:パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリア



パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリア
Palazzo Ducale Chandelier
(1997年│デイル・チフーリ)
池の中央に位置する、高さ約2.7メートル・幅2.4メートルのシャンデリアは500以上のガラスパーツによって組み立てられた作品であり、地上から空へ向かって高くそびえる形態に特徴があります。
この作品は当館と「ヴェネチア市立ムラノガラス美術館」が1996年に姉妹提携を結んだ記念として制作されました。
■デイル・チフーリ(Dale Chihuly)
(1941年アメリカ ワシントン州タコマ生まれ)
現代ガラスアートの先駆者として世界で最も注目される作家のひとり。
ワシントン大学でテキスタイルデザイン、建築を学んでいる時にガラスに出会う。
1968年にはヴェネチアのムラノ島に留学、ヴェニーニ工房でヴェネチアン・グラスの伝統に強い影響を受ける。
‘マキア’(1981)‘ペルシャン’(1986)‘ヴェネチアン’(1988)などのシリーズ作品を発表し、アメリカ・デザイナー研究所賞、視覚芸術家賞などを受賞。
1992年には、アメリカで初めての人間国宝に認定される。
所蔵作品のご紹介:船形水差
所蔵作品のご紹介:ペルシャン
収蔵作品のご紹介:バーリの聖ニコラウス文聖水瓶

バーリの聖ニコラウス文聖水瓶
(16世紀│ヴェネチア)
胴部両側にガラスのリボン装飾が付けられた聖水容器。表側にはサンタクロースのモデルである聖ニコラウスが司祭服姿で描かれています。聖ニコラウスは四世紀のトルコで司教を務めていた人物で、様々な伝説が残されています。なかでも、三人の貧しい娘を身売りから救うため、お金の入った袋を窓から家に投げ入れた話は広く知られており、その慈愛に満ちた姿から、子供たちにクリスマスプレゼントを届けるサンタクロースへと変化しました。
『サンタクロース』
クリスマスの象徴として世界中の子供達に夢を与える存在、サンタクロース。
サンタクロースのモデルは、四世紀にトルコのミュラという町(現在のデムレ)で司教を務めていた聖ニコラウスという人物であるとされています。では、なぜ司教であった彼が、子供達にクリスマス・プレゼントを届ける優しいおじいさんへ姿を変えたのでしょうか。聖ニコラウスにまつわる次のような逸話が残されています。
ある時、生活のために三人の娘たちを身売りに出さなければならない家族がいる事を知ったニコラウスは、夜、その家の窓からお金の入った袋をこっそり投げ入れます。一家は、そのお金の中から持参金を出し、娘たちを結婚させてあげることができました。また、投げ入れたお金の袋が、偶然、窓際に干していた靴下に入ったことから、靴下を吊り下げてサンタクロースのプレゼントを待つようになったと言われています。
このような慈愛に満ちた姿から、聖ニコラウスは、子供の守護聖人とされ、聖ニコラウスの祝日である12月6日には、子供達へプレゼントを贈る習慣ができました。そして、17世紀初頭に新天地アメリカへ渡ったオランダ人により、その習慣も伝わり、子供達にプレゼントを届けるおじいさんが誕生しました。その際に、オランダ語で聖ニコラウスを表す「シンタークラース」がなまって、「サンタクロース」に変化したとされています。
収蔵作品の御紹介:風にそよぐグラス

風にそよぐグラス
(1895年│ヴェネチア│アルティスティ・バロヴィエール工房│ジュゼッペ・バロヴィエール制作)
名工ジュゼッペ・バロヴィエールによって実験的に作られたグラスで、19世紀末にヨーロッパで大流行した「アール・ヌーヴォー様式」を採り入られた作品です。植物の茎をイメージした細くて長い脚部の上に頭の大きな坏身が熔着され、わずかな風にも揺れ動きます。1895年に開催された第1回ヴェネチア・ビエンナーレと共に開催された展覧会に出品され、ガラス工芸の常識を破る驚異の技術を駆使した奇跡のグラスとして、大きな注目を集めました。

「風にそよぐグラス」シリーズは、ジュゼッペ・バロヴィエールにより1895年頃に数点実験的に制作されました。
収蔵作品の御紹介:ミルフィオリ・グラス・ランプ
収蔵作品の御紹介:花装飾脚オパールセント・グラス・ゴブレット
収蔵作品の御紹介:ダイヤモンド・ポイント彫り ヴァンジェリスティ家紋章文コンポート
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