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展示作品のご紹介:花冠装飾人物文モザイク・グラス片・人物文モザイク・グラス片
2025年11月24日 月曜 06時48分


花冠装飾人物文モザイク・グラス片・人物文モザイク・グラス片
(紀元前3世紀~紀元後1世紀│エジプト)
モザイク・グラスによる装飾板は、紀元前15世紀頃のメソポタミアで始まり、エジプトのアレキサンドリアなどを中心に紀元前後の帝政ローマ時代初期に発達した。
家具やビーズなどの装飾のほか、建物の壁などにも象嵌材として用いられた。モザイク・グラスは、並べた色ガラス片を加熱して接着し、細長く引き伸ばして冷やしたものを薄く切断して作る。この人面の装飾版は、顔の半分を作り、切断した2枚を線対称に併せて1つの顔に合成し使用されたと考えられている。巻き髪と葡萄の蔓と葉のような冠から、ギリシア神話の酒と豊饒の神で演劇と縁の深いディオニュソスと、ディオニュソスに従い山野を陶酔して歌い踊る狂信女マイナスがモチーフであると思われる。
特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
詳細:https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/
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