Blog 箱根ガラスの森美術館ブログ

春 ガラスビーズ・フラワー
(2021年~2024年│下永瀬 美奈子)
18世紀頃に生み出された「コンテリエ」と呼ばれる極小ガラスビーズは、ネックレスをはじめ、ドレスやバッグの装飾として20世紀初頭のファッションを彩った。
また、コンテリエ・ビーズ製の造花「ビーズフラワー」も、ムラーノ島の伝統工芸として数十年前まで職人の手で制作されていたが、その後、機械化生産の波が押し寄せ、伝統のビーズフラワー制法は失われてしまう。
下永瀬美奈子は、ムラーノ島最後のビーズフラワー職人から歴史と伝統を受け継ぎ、フォーミングという技法を用いて、より躍動感のあるビーズフラワーの造形を試みている。

クリスタル・ガラスのクリスマスツリー
作成中です。

11月のカフェレストランおよび美術館内の演奏スケジュールです。
※変更となる場合がございます。

コア・グラス双耳香油瓶
(紀元前2世紀~紀元後1世紀|東地中海沿岸域)
コア・テクニックで作られたガラスはコア・グラスと呼ばれる。金属棒に耐火粘土でコアと呼ばれる芯を作り、その周りに熔けた色ガラスを巻き付けて成形する。そして冷ましてガラスが固まった後に、内部の耐火粘土を掻き出して器に仕上げていた。

特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
詳細:https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/

ドージェ ニッコロ・マルチェッロのモザイク画
Nicolò Marcello, Doge of Venice

1473~74年にドージェ (提督) の位にあった、ニッコロ・マルチェッロの肖像を中央に配したモザイク画です。
マルチェッロ提督の肖像は、 15~16世紀にかけてジェンティーレ・ベッリーニや、ティツィアーノなどのヴェネチア派の画家たちによって繰り返し描かれています。 おそらくこのモザイク画もヴェネチア派の工房で描かれた肖像画をモデルにしたものと思われます。
マルチェッロ提督は、金づくめの衣装をまとうことを好んだとてもお洒落な人物で、それ以降のドージェたちは、 彼にならって金の刺繍で裏打ちされたローブをまとうようになったと言われています。

パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリア
Palazzo Ducale Chandelier
(1997年│デイル・チフーリ)
池の中央に位置する、高さ約2.7メートル・幅2.4メートルのシャンデリアは500以上のガラスパーツによって組み立てられた作品であり、地上から空へ向かって高くそびえる形態に特徴があります。
この作品は当館と「ヴェネチア市立ムラノガラス美術館」が1996年に姉妹提携を結んだ記念として制作されました。

■デイル・チフーリ(Dale Chihuly)
(1941年アメリカ ワシントン州タコマ生まれ)
現代ガラスアートの先駆者として世界で最も注目される作家のひとり。
ワシントン大学でテキスタイルデザイン、建築を学んでいる時にガラスに出会う。
1968年にはヴェネチアのムラノ島に留学、ヴェニーニ工房でヴェネチアン・グラスの伝統に強い影響を受ける。
‘マキア’(1981)‘ペルシャン’(1986)‘ヴェネチアン’(1988)などのシリーズ作品を発表し、アメリカ・デザイナー研究所賞、視覚芸術家賞などを受賞。
1992年には、アメリカで初めての人間国宝に認定される。

特別企画展「軌跡のきらめき~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
音声ガイドはhololive DEV_IS「ReGLOSS」の儒烏風亭らでん氏にご担当いただきます。

■音声ガイド(無料・全14作品)
会場内のQRコードをスマートフォンで読み取り、展示作品の解説をご鑑賞いただけます。専用アプリ不要、通常のブラウザでご利用可能です。
※会場内ではイヤホンをご使用いただくか、音量を下げてご鑑賞ください。電波状況が不安定な場合は、FREE Wi-Fiをご利用いただけます。

会期:2025年7月18日(金)~2026年1月12日(月・祝)

コア・グラス香油瓶
(紀元前6世紀~紀元前5世紀|東地中海沿岸域)
吹きガラス技法が始まる以前のガラス成形法である、コア・テクニックによる香油瓶。ガラス製造の歴史は、4000年以上前に小さな装飾品から始まり、紀元前16世紀中頃から西アジアやエジプトで容器が制作されるようになった。この作品は、ラピスラズリのような色合いの本体に、黄色や水色のガラスを巻き付けて装飾している。
ラピスラズリは、人類が宝飾品や顔料として使用してきた最古の鉱物の一つと考えられており、ツタンカーメンの黄金のマスクにも使用されている。ガラスの用途の起源が貴石などの代用品であったことから、青色系統のガラス容器が多く作られた。

特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
詳細:https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/

ジャム 宮崎マンゴー

「ジャム 宮崎マンゴー」
宮崎県産マンゴー100%使用。みずみずしい果肉の食感を残しながら、フレッシュな果実の美味しさをそのままジャムに仕立てました。とろける風味と、上品な香りが魅力。そのままデザートとしてもお楽しみいただけます。

箱根ガラスの森美術館、オンラインショップにて取り扱っております。
https://hakone-garasunomori-onlineshop.com/collections/grocery

フォックスフェイス

庭園に可愛らしい「フォックスフェイス」が活けられていました。

プロフィール

箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
TEL:0460-86-3111
FAX:0460-86-3114

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