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クリスマス夜間延長

『クリスマス夜間延長』
2025年12月20日から24日の5日間 開館時間を1時間延長いたします。
当日の開館時間:10:00~18:30(ご入館は18:00迄)

※夕方頃から駐車場が満車となる可能性がございます。

クリスタル・ガラスのクリスマスツリー、完成しました。
https://www.hakone-garasunomori.jp/garden/crystal/abete/
展示期間:2025年11月1日から2026年1月12日(予定)

展示作品の御紹介:長頸瓶

長頸瓶
(1世紀~3世紀|東地中海沿岸域)
吹きガラス技法によって制作された香油を入れる長頸瓶。
元々はガラスに含まれる鉄分の影響で半透明の薄緑色のガラス器であったと思われるが、「銀化」と呼ばれる長年の風化作用のため、器の所々が剥落、角度によって様々な波長の光を反射することで玉虫色の輝きを放っている。
銀化は特定の条件がそろった際にガラスに起こる現象のため、自然が生み出した芸術とも言える。

特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
詳細:https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/

フラスコ形香油瓶
(1~3世紀|東地中海沿岸域│高砂コレクションⓇ)
香油は高価な乳香や没薬ばかりではなく、様々な芳香植物を油に漬け込んで香をうつしたものが用いられるようになり、香の使用は拡大した。本作品の美しい銀色は銀化と呼ばれるガラス表面の化学変化で、製作時には見られないものが、2000年の時によって生まれたものである。

特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
詳細:https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/

紅葉状況

大涌谷方面の山々の紅葉が少しづつ始まりました。

ロック・クリスタル双耳瓶
(16世紀|イタリア|ヴェネチア)

水晶の塊から器、把手、台の部分をそれぞれ彫り出した後、花縄文、ロータス文等の文様をカットやグラヴィールを施して、金細工で接合した双耳瓶。水晶は永遠性や富と権威の象徴として、しばしば王者の装飾品の素材として使われた。とりわけ15世紀から16世紀のヨーロッパでは、水晶製容器は王侯貴族しか手にすることのできなかった高級品であった。この無色透明な水晶をガラスで再現するため、ガラス職人たちは精製や材料を工夫し、以後ヴェネチアをはじめ各国で様々なクリスタルガラスが生み出されていった。

春 ガラスビーズ・フラワー
(2021年~2024年│下永瀬 美奈子)
18世紀頃に生み出された「コンテリエ」と呼ばれる極小ガラスビーズは、ネックレスをはじめ、ドレスやバッグの装飾として20世紀初頭のファッションを彩った。
また、コンテリエ・ビーズ製の造花「ビーズフラワー」も、ムラーノ島の伝統工芸として数十年前まで職人の手で制作されていたが、その後、機械化生産の波が押し寄せ、伝統のビーズフラワー制法は失われてしまう。
下永瀬美奈子は、ムラーノ島最後のビーズフラワー職人から歴史と伝統を受け継ぎ、フォーミングという技法を用いて、より躍動感のあるビーズフラワーの造形を試みている。

クリスタル・ガラスのクリスマスツリー
作成中です。

11月のカフェレストランおよび美術館内の演奏スケジュールです。
※変更となる場合がございます。

コア・グラス双耳香油瓶
(紀元前2世紀~紀元後1世紀|東地中海沿岸域)
コア・テクニックで作られたガラスはコア・グラスと呼ばれる。金属棒に耐火粘土でコアと呼ばれる芯を作り、その周りに熔けた色ガラスを巻き付けて成形する。そして冷ましてガラスが固まった後に、内部の耐火粘土を掻き出して器に仕上げていた。

特別企画展「軌跡のきらめき ~神秘の光彩、ガラスと貝細工~」
会期:2025年7月18日(金)から2026年1月12日(月・祝)
詳細:https://hakone-garasunomori.jp/event/archive/exhibition_2025/

プロフィール

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箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

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神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
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